伏撃に失敗した一揆勢(偽)は簡易砦で決戦を目論み、主人公はその準備が整う前に奇襲を行うことを決定。水鳥に怯えて総崩れになったこともあるように弱兵相手には極めて有効な戦法です。とは言うものの、この弱兵という判断基準は希望的観測によるものが大きく、敵の潰走を期待して奇襲したのに全く動じず返り討ちに合ったという事例が多々あります。人成りというのは事前情報や一目見た程度で全てを知るのは不可能なのです。このため失敗した時に備え正攻法で戦える戦力を待機させておき、無理なら攻勢を諦めるのが定石。今回の主人公は与えられた兵力が少ないこともあり、ギャンブル要素が強めの戦いとなりました。それでも勝ったのだからこれで勝てると踏んだバルベラの戦略勝ちということになりますかな。大兵力を動員するのは金も時間もかかるからね。

最終的に勝利したものの命令無視によって不要な損害を出すベネティア。バルベラが13話で2級線の部隊と言っていましたがこれにはベネティアも含まれていたようです。閣下に人材不足疑惑が浮上。涼しい顔で主人公を勧誘していましたが、内心は必死だったような気がしてきました。
一揆に加担した証拠が残ってしまうことを恐れ敵の工作員は完全撤退。軽く済まされてるけど第2軍団と第3軍団って仲良しだったのね。残った農民は全員降伏し戦闘が終わりました。この地の領主(皇族)であるマルグリットが領民から慕われていたこともあり戦後処理もスムーズ(だったら反乱なんかに加担するなという話ではあるが)。これにて一件落着。だがしかし一人だけ今回の勝利を喜べない者がいるようで…どっかのスローライフ系戦国時代と異なり戦記物ということで波乱が続きそうです。