
冒頭の回想で康晴からやんわりと武術を身に着けることを勧められる主人公。為政者と軍人が明確に分かれている近代以降の感覚で言えば、主人公がそのようなことをする必要は全くありません。せいぜい趣味の範囲内です。しかしながら政情不安な中世では為政者にも軍人としての能力が求められ、それが当たり前の社会になっていきます。主人公の内面を評価しているからこそ、表面だけ見て舐めた態度を取ってくる連中は康晴にとっても不愉快なことでしょう。全員が気持ちよく生きるためには、領主であろうと多数派に合せなきゃいけないんですねえ。
というわけで長い前振りの後、アニメで覚えた剣技を厳勝に披露する主人公。平時ならまだしも真剣勝負中にこれはちょっと…。本物のサムライである厳勝に通用するはずもなくぶん殴られます。基本的に陽キャ寄りなんだけどちょくちょく陰キャっぽいとこがあるんだよなあ。作中で負傷したのはこれが初めてです。主人公が悪いようん。
途中まで信じていた厳勝が憤っております。それに対して謝罪しつつ護身用レーザーを使用し、主人公が大勝利したところで31話おわり。なんとも恰好悪い勝ち方だ。まあ主人公も自覚しているようだし俺は許すよ。