出揃ったので感想文投稿です。約五ヵ月ぶりの更新である。

豚頭病によって精神異常をきたしたガブリエラ。面倒さを感じた勇者は以前から関係を持っていたレモラ姫への依存を高めていくことになります。ティナの時はそうならなかったのだから、本当にどうでもいい女だと思ってたんだろうなと思ったりする俺氏であった。現代日本の感覚で言えば勇者だけでなくレモラもプリン脳ではありますが、この世界の貞操観念が低いことは既出事項であり国王陛下も勇者の血を取り入れたいという意向を持っていますので、ここでレモラを断じるのは酷かなと思いますはい。

そんな日々の中で豚頭病は勇者一行が原因だと言う噂が流れだします。大体合っているところが笑いどころです。言及はされてないけど、主人公による工作もあったんだろうなと思っている。それを抜きにしても豚頭病は王国でしか発生していないという理由から、周辺国は王国との貿易を拒絶するようになり物流が停滞。勇者を含めた王国全体が困窮しだします。スケープゴートを欲していたのだから、噂を信じてしまうのは当然の成り行きと言えましょうか。主人公さん策士っすね。

更に魔法が使えなくなる呪いが発生。これも勇者のせいにされてるけど事実なのが悲しいね。勇者一行への風当たりは一層強くなり女さん三人の中で唯一正気を保っているミルフィナは、王国から離れることを決断。漫画版だと勇者を見捨てたように見るけど、原作では勇者が先にミルフィナを見捨ててるのだからお互い様やで。原作を読んだ時の印象だと実行されなかったとはいえティアの殺害を仄めかしたミルフィナが一番性悪に見えましたが、漫画版だと追加されたクズエピソードが控えめなせいで三人の中では一番まともに見えます。いやまあ主人公を殺しその両親を自殺に追い込んだのは変わりないけどさ。