今月になってから知ったので感想文投稿です。原題はH6k “Mavis”/H8k “Emily” Vs Pb4y-1/2
Liberator/Privateer。4発機同士の空戦にスポットを当てた俺氏好みな内容になっております。80ページ中50ページはググればわかる程度の記述なんすけど、残り30ページ分は買ってよかったと思えるくらい興味深い内容でした。日本の資料だと二式大型飛行艇は優れた耐弾性と20mm機銃による強力な防護火器によって米軍から恐れられていたみたいに紹介されることが多いのですが、本書を読んだ後ではそれと異なる印象を受けることでしょう。暗号解読によって行動が先読みされていたことや、予科練上がりの練度不足な搭乗員が当たり前になってしまった大戦中盤という状況を加味しても、シーリベレーターとプライバティアに対し10戦全敗は厳しい現実であります。ただこれはあくまでもPBY4-1とPB4Y-2に限った話ですので、他の機種から見た二式大艇の話も読んでみたいものです。