いつもの不定期更新。出揃ったので感想文投稿です。
前話からの続きで、勇者PTから脱退し故郷を目指すミルフィナ。怠けていたとはいえ弓でヘッドショットが出来る程度の技量は維持していたようです。その途中で人攫いっぽい人たちとその被害者に遭遇します。
そして人攫い連中も別の反社集団に襲われるというカオス。治安の悪さが伝わりますな。ミルフィナは当初見捨てるつもりでしたが、最終的に被害者を救出すべく戦闘に参加します。これまで何度も言ったように、勇者も女さん3人も主人公以外への対応はまともの範囲内なんだよなあ。そういう人間を変えてしまったのはやはり主人公なんじゃ?って原作でこういうシーンを見る度に思っていたんすけど、作者さんはそういうつもりで描いてはいなかった定期。
他の作品だったら勇気を振り絞ったミルフィナが勝利するところですが、本作では反社側に味方する主人公さん。ミルフィナの攻撃が全く当たらなくなり敗北です。これで攫われて人たちは奴隷落ち確定でしょうけど、主人公は両親が殺された時点で正気を失ってますので倫理を求めちゃダメだぜ。反社からも恨まれておりボコボコにされるミルフィナ。読者視点では自業自得だけれども、ミルフィナ視点で考えるとなんで恨まれているのか理解出来ないまま殺された主人公の追体験でもあります。
命乞いをするも崖から突き落とされるミルフィナ。あとは何もしなくても死んだと思われますが、最後に姿を見せ止めを刺す主人公。ミルフィナはようやく自分らのせいでこの事態を招いたことを自覚しながら死亡したところで第9話おわりです。被害者は加害者の謝罪がなくとも後悔する姿を見ると満足するらしいので(web漫画で得た知識)、主人公も満足したことでしょう。ただミルフィナが主人公を嫌うようになったきっかけは、漫画版でも最期まで思い出せないままです。多分それ主人公が悪いと思うよ(ボソッ。ドラえもんとかでも子どもの頃はジャイアンとスネ夫は嫌な奴だと思っていたけど、大人になると遅刻や失敗を繰り返すのび太の方が害悪度高くね?と思えるようになってしまうのは悲しいものだ。