語りたい気分なので陸軍機ルートも進めてみました。日本初の重戦闘機として知られているこの戦闘機。爆撃機を迎撃するために造ったかのように紹介されることが多く、設計陣も高高度を飛ぶエスベー爆撃機に追いつける戦闘機をイメージしながら設計したそうですが、実際に運用する陸軍飛行隊は爆撃機の迎撃に二式戦闘機を使うつもりは全くと言っていいほどありませんでした。これは積極的防空と呼ばれる戦術思想に起因し、敵飛行場への攻撃に重点を置き受動的な防空は高射砲に任せるという方針が長らく続いていたからです。後に南方作戦とドーリットル空襲を経て方針転換するわけですけれども、結果的にそうなっただけなんだ。そんなわけで敵戦闘機とも渡り合える強さが求められ、日本基準だと重戦闘機だけど他国から見ると運動性能も優れているという高バランスな戦闘機になりました。惜しむらくは上位互換とも言うべき四式戦闘機が登場してしまい、44年の段階で生産中止になってしまったことでしょうか。旧式化後も航続距離の長さが評価され、襲撃機として終戦まで生産が続いた一式戦闘機とは対照的です。wtmでは航続距離なんて無関係なので本来の強さを発揮できます。一式戦闘機より旋回性能が低くなったとはいえ、複葉機と日本機以外なら格闘戦で張り倒せるのは同じです。火力は順当に向上したしなかなかの強機体と言えるのでは?残念なのは爆弾を積めない点。少人数なほど格闘戦の強みを発揮できるので、そういう状況を作ろうとするとどうしても暇になる時間が長くなるんだよなあ。逆に本来の意味での重戦的な戦闘機だと多数対多数で強みを発揮できるから、対地をしてる暇なんてなくなるのよね。低ランクでもロケット弾を積めるソ連機が羨ましくなります。