
設計図を貯めて入手定期。初期型飛燕です。一般的に乙より甲の方が格上なイメージがあるけど、戦闘機だと逆なんですね。空戦性能自体は既に配備が始まっていた二式戦闘機と比べて代り映えしなかったものの、将来的に更なる武装強化が可能な機体構造であることと、一式戦闘機並みの航続性能を確保出来たことから次期主力戦闘機として大きな期待が掛けられていました。実戦でも低空域に限ればF6FやP-38より優速であり、搭乗員からの評判も決して低くはありませんでした。しかしながら本機に搭載されたDB601エンジンは当時の日本にとって手に余る代物で、カタログスペック通りの性能を発揮出来ない場面が多発。空冷エンジンに換装した五式戦闘機の配備が進むと終戦を待たずして生産中止になってしまいました。似たような経緯を持つ海軍機の彗星は、空冷型の配備が始まった後も水冷型の方が高性能という理由で生産を続けたことを考慮すると、陸軍のDB601は海軍のそれよりも品質が低かったきらいがあり、エンジンさえまともならと思わせる戦闘機です。wtmでそんな心配はご無用。カタログスペックだけ見ると弱く思えてしまうかもしれませんが、実際に使ってみるとエネルギーロスが小さいおかげで持ち直しがしやすく、米軍機並みに撃たれ強いことから乱戦で強みを発揮してくれることでしょう。割となんでも出来てしまうので、状況に合せた対処法を事前に考えておくと楽しめるはず。