
設計図が貯まったので入手定期。ポリカルポフが手掛けたI-16の正統な発展型です。同世代の戦闘機に匹敵する性能を発揮したとされますが、不採用に終わります。この頃ソ連指導部は効率化を名目にポリカルポフ設計局を分社化する計画が持ち上がり、その余波でミグ設計局が騙し討ちのような形でポリカルポフ設計局から独立。ミグの主要メンバーであるミコヤンの親戚に共産党幹部が居たため、政治的圧力によってポリカルポフは冷遇されたと語られることが多いのですが、I-16は高性能だけど安定性が低いという悪癖を抱え、その欠点はI-180にも引き継がれており、同等の空戦性能且つ練習機としても高く評価されたヤク戦闘機が優先されるのは当然の成り行きよなと俺は思っている。だいたい優遇されているはずのミグ戦闘機は大戦中補助戦闘機的な扱いしかされなかったし、不遇なはずのポリカルポフはミグ独立後もPo-2の大量発注を受注してるしこの手の話は陰謀論的なものがありますな。wtmでは一見すると弱そうだけどエネルギーロスが少ないタイプで、カタログスペックの割に格闘戦が得意な機体です。零戦や隼ほどではありませんがその分撃たれ強いので乱戦にも参加出来たりと、ソ連機らしい戦闘機です。