
ランク8の開発に戻ります。双発機っぽい見た目をした4発機として知られているHe177。二重星型エンジンだって発想は連結エンジンと同じようなもんだし、銀河やA-26も4発機!と常々思っているのだが、そう思っているのは俺氏だけのようなので黙っておく。ウラル爆撃機の代替案として計画が始まり、長距離を飛行出来る爆撃機が必要という方針は維持されたものの、急降下爆撃を崇拝するドイツ航空省によって歪な大型機となってしまいました。ただ彼らがそう主張するのにもそれなりの根拠があり、急降下爆撃と水平爆撃の命中率差を考えれば、たとえ最大積載量が半減してでも急降下爆撃を行わせる価値があると結論付けており、後になってドイツがノルデン爆撃照準器の模倣に成功すると、航空省もHe177に急降下爆撃を求めるようなことはしなくなるのですが、多くの文献でこのことは無視されております。なんだか陰謀論的なものを感じるぜ。紆余曲折の末に生まれたこの爆撃機は実戦で期待通りの活躍を果たしました。オーバーヒートしやすいという欠陥はあったものの、寒冷なソ連の空ではさほど問題になっておらず、護衛なしで高高度爆撃を仕掛けてくるHe177をソ連は終戦までまともに迎撃できなかったそうです(但し低空爆撃では大きな損害を出している)。しかしそれでもソ連の反攻を阻止するには至らず、44年の段階で生産中止が決定。戦術爆撃機を優先したゲーリングとその仲間たち(航空省)の正しさを証明する形になってしまったというのは歴史の妙である。wtmでは端的に言って劣化B-29。そしてそのB-29もミグとコメートにしゃぶられている現状では、He177もなかなかきついですな。ランク8爆撃機はどれも地雷な気がしてきた。