
T-34ショックによって急遽生まれた長砲身Ⅳ号戦車。Ⅲ号戦車の5cm砲だとT-34の正面装甲を貫通できないから造ったと紹介されることが多いのですが、これはやや誤解を生む解説です。フランス侵攻の時点でルノーB1やマチルダⅡといった強力な装甲を持つ戦車と遭遇しており、特にマチルダⅡに関しては5cm砲でも正面からの貫通は困難であることを認識していました。しかし何れも少数かつ鈍重であったことから側面を突くことは容易で、この先もこのような戦車に対し正面からの攻撃を強いられる事態は稀であり、もしそうなった時は8.8cm高射砲と少数配備予定のティーガー戦車を宛がえば十分と考えていました。ところがBT戦車の置き換えを目的として開発されたT-34は優れた走破性能も併せ持っており、ドイツ戦車からすると側面を突くどころか逆に突かれる事態が頻発。ここでようやく長砲身7.5cm砲の需要が生まれてくるわけです。T-34ショックとは火力と装甲だけでなく機動力も含めてのショックなんですねえ。新しく搭載したkwk40戦車砲は1km先からでもT-34の砲塔部分を狙い撃ちできるほどの高精度を発揮し、多数のT-34を撃破することになります。一方でこの戦車砲をもってしても傾斜装甲を備える車体部分の貫通は近距離でないと難しく、装甲も45mm砲に耐えれる程度の厚みしか無かったことから、より強力な火力と装甲を持ち且つティーガーよりも生産性に優れたパンター戦車の配備が求められるようになります。wtmでも史実と同じく明らかにT-34より劣る性能でシャーマンと比べても優れているとは言えません。BOTに殺されることもしばしば発生しタスク消化要員としてもお勧めし難いのですが、高性能ドイツ戦車が存在するランクだと、プレイヤーのレベルも上がるからかえってタスク消化が面倒になるというのが悩ましいところ。