1巻最終ページからの続き。チョロインだらけなのがなろう系の良いところだぜ。作者さん曰くこの作品は現代知識だけでなく、お色気パートも魅力らしい。でもビッチではなあ。とはいえ貞操観念の高さと不愛想って紙一重だと思うんですよね。男女関係においては意識高い系の極致たるイスラム教原理主義だと、親族以外の異性に話しかけるのはそれだけで不純行為だそうな。日本でそんなことしたら陰キャ認定不可避ですわ。女さんが清楚と愛嬌を両立するのって大変だろうなと男の俺は思うのです。

お色気パート後の次話で日本食を食いたいと言い出す主人公。テンプレ展開。うまみ成分の抽出に世界で初めて成功したのが日本という話は割と有名ですが、出汁文化自体は古来の頃から世界中にありますので、これは現代知識無双というよりも和食無双と言った方が適切ですかね。
なろうで学ぶ簡単日本食。

見た目の評判は悪いものの、味は異世界人に好評。これが大使閣下の料理人だったら自分が美味いと思う料理を出すのは自己満足、現地の人が美味いと思う料理を出すのが持て成しの基本なんだって言われちゃうとこですが、なろう系にそんな展開はいらんのです。大体こいつら勝手に食いに来ただけだからな!

日本食を食べ終わった後に、ライラから1巻で食わせたチョコをせがまれる。中世っぽい世界でチョコを量産するのは金がかかるということで、廉価版チョコを思いつく。地球にもチョコ味の蜘蛛が居るらしい。知らなかったそんなの…。ググってみたところなんだか都市伝説扱いされておりますが、ここは異世界だしチョコ味の蜘蛛が実在しても問題ありませぬ。
但し完全なチョコレート味というわけではなく、水飴を追加し甘さアップ。この辺が現実的なとこでしょうね。更にこの蜘蛛には強力な媚薬効果があることが判明し、あえなく商品化中止。主人公初の黒星です。その後ライラによって密かに量産された蜘蛛チョコが、政敵を追い落とすための秘術として使われるようになるのはまた別の話。