前話からの続き。本格的な交戦の前に小競り合い。奇襲で嫌がらせを行います。森林での戦いが困難なのは航空戦力が登場した近代以降も変わらず、完全包囲し10倍以上の戦力差がありながら掃討に一ヵ月以上要したという例が多々あります。そんなわけでお互いに全員殺そうとするより戦意を削り、降伏或いは潰走に追い込むことを目的に戦うのが基本。その方が早く終わるからです。攻撃側も一方的にやられるということはなく、スカウトやハンターといった精鋭で編成された偵察隊を先行させ、本陣への奇襲を防ぐ努力を行いますのでボルノフの進言も完全に間違っているわけではありませんが、規模が小さい領主軍なので全員が密集して戦うのも正しい選択の一つなのである。