※いろいろ書きたくなったので追記中。やっぱ面白いなこの作品。
A号からの続きでB号はエイリス中心のお話。ヒナコの台詞が皆無という本編初の趣です。ようやく主人公感が出てきました。

冒頭でカルラによるウェンディ紹介。制式名ウェンディゴは魔族が造った生体兵器とのこと。さては軍オタだなオメー。6話以来解説役が定着してきました。陣営は違えどエイリスも同じよう存在らしい。兵器に自我いる?と言いたくなるところですが、あった方が便利なんですよね。敵の妨害により末端にまで指令が届かないというのはよくある話で、その場合は現場の判断で行動することが求められます。指示待ちをする兵士はその時点で三流なのです。これは人間だけでなく兵器も同じでして、通信妨害或いは通信が届かない状況下でも自己判断できるスタンドアローン能力が重要となります。そのせいで標的艦と漁船を誤認したりクジラを敵潜水艦と認識して爆殺したり酷い例になると友軍を攻撃するように指示した自律兵器も実在しますが、デメリットよりメリットの方が大きいということで現在も配備と研究が続けられています。失敗や裏切りを恐れていたら人殺しなんてできねーぜ。

エイリスは周囲への被害を憂慮し停戦を持ち掛けますが、仕掛けてきたのはお前だろがと怒られる。それはそう。おまゆう案件です。普段からアスペっぽいところがあるので大目に見てほしい。まあ倫理観が高めな正義のアメリカ軍でも、敵が民間人を人質にしたら民間人ごと攻撃しろと命令するそうなので、あまり気にしなくていいのかもしれません。パワハラもセクハラも戦場ではあらゆる不条理が許容されるのです。
7話で差別されまくったこともあり当初は見捨てるつもりだったものの、ヒナコとソニン兄者の言葉を思い出し手の届く範囲内で救助活動を行うエイリス。俺氏としては主人公が品行方正である必要は全くないんですけど、数多の作品でモラルが低い主人公は叩かれる傾向があるのでこの辺が妥協点ですかね。