任務箱から出土したのでレビュー定期。嚮導艦として少数が建造されたレニングラード級と異なり、こちらは大量生産が予定されていた基準構成艦です。最大の特徴は1936年型B13
130mm砲。あくまでも史実の話と前置きさせてもらいますが、比較対象が軽巡になってしまうレニングラードだとそれほどでもって感じなんすけど、駆逐艦基準で比較すると非常に強力な艦砲です。太めながらも他国の駆逐艦と同程度の発射速度を確保したおかげで、主砲4門で吹雪型並みの投射弾量を確保。最大射程は25kmに及びあらゆる駆逐艦に対し先制攻撃を仕掛けることができます。実際のところ戦艦ならまだしも駆逐艦や巡洋艦相手では10kmくらいまで近づかなければ当たらないため過剰性能だったりしますが、アトランタ級なんかは日本艦が射程外から撃ってきてうぜえみたいな話があるので、過剰に長いくらいの方が安心できたようです。独仏の駆逐艦はより大型の艦砲を備えていましたが、こちらは揚弾機に欠陥を抱えていたのと対照的に本砲は信頼性が高く(砲身寿命は短かったそうだが)、対艦用途に限っていえば第二次大戦中最も優秀な駆逐艦砲だったと思います。但しwowsbではそのことが反映されておりません。。。SAP弾を撃ってくる伊駆逐艦や、HE弾が低ダメの代わりにAP弾の与ダメが高く設定されている独駆逐艦の方が火力は高いんですよね。太さだけで判断しちゃダメなんだよなあこのゲーム。射程も駆逐艦としては長い程度で、一応ソ連駆逐艦は発火率が高いという特徴が与えられているものの、イマイチ恩恵が無いような。そしてその代償として短射程な魚雷。あまり期待しない方がいいんじゃねえかなというのが率直な感想です。