
主人公とその仲間たちが王弟軍の追撃を退けている頃、初登場でいきなり敗走中な第1軍団の方々。いいとこねえなあ。元味方から不意打ちをくらい負けるのは已む無しとしても1日で陥落はちょっと…。まあ王都は軍事拠点しての価値が低いことは以前から描写されていたので、無理に戦い住民に被害を出すよりも、さっさと放棄し別の拠点で戦った方がいいという判断があったのかもしれないと擁護してみる。国王が無事かどうか描写が無いので現時点では不明です。

その後バルベラと第4軍団の主力と合流し一段落つきました。やはり第4軍団を事前に退避させたのは、宰相の独断だったようです。部下を見殺しにされかけ静かに怒る閣下。完全に裏目ですねえ。敵対するフラグびんびんですな。

同じ頃主人公が滞在する島に近づくやたら近代的な軍艦。バーベット艦なのがいいね(只のクレーンかもしれんけど)。大罪人である主人公を探していた母国の魔の手が忍び寄ってきました。でも乗組員は同志であるヴァイパー准将改め中佐。降格を条件に助命してもらえたのかしら?我が国の2.26事件でも現役の大臣を殺しておきながら命令に従っただけという理由で、下士官以下の兵士は全員無罪になりました。軍服というのは強いですね。現在のヴァイパー中佐がどんな立ち位置なのかが分かるのは次話以降かなと思ったところで第一部完の表示。うーん、童子軍鑑を思い出すような終わり方だ。あっちもマスケットが出てきたあたりで終わっちゃったんだよね…。ようやく銃と魔法の世界になりそうなところで打ち切りとは悲しいなあ。もしかしたら第二部が始まるかもしれないので、最終巻であろう第3巻が出るまでもうしばらく見守りたいと思います。