
最初に敵sideのお話。ヨーク派に付いたジャック・ケイドの悲しき過去が語られます。史実では常識人であり部下のせいで汚名を被ることになったきらいのある人物なんすけど、本作だとどこにでも居そうな素行の悪い傭兵って感じな扱いです。いろんな理由が混じっていた史実と異なり、反乱理由は賃金未払いというシンプルさ。高給なら大抵の不満は我慢できるし、逆に無給だったら些細な理由で文句言いたくなるでしょうね実際。ちなみに2010年代にギリシャが財政破綻しかけた時、あらゆる公務員の給与と年金が減らされるなか軍人と警官だけは下げなかったそうです。過去から学んだんだなということを感じさせます。
その後ケイドの元に主人公到着。前話に続き反乱軍のことを咎めることもなくサクサク狩っていきます。降伏した相手を殺すようなことはしないし、心情的には同情してるのかなと思ったりもするけれど、余計なことを言わないのがこの主人公の良いところだゾ。武人に政治語りなんて不要なんすわ。
ケイドも戦意を喪失しロンドンの奪還に成功と思いきや、謎の女に邪魔される主人公。チート染みた主人公と互角に戦えるのは、連戦で疲労していることながら魔眼のおかげでもあるらしい。急にファンタジー要素が追加されました。ただロンドン奪還の流れは変わらず、ケイドを連れて引き上げていきました。一応は史実通りランカスター派の勝利です。ただヨーク派は、一時避難とはいえロンドンから逃げ出したランカスター派の当主と目されるヘンリー6世の行動を非難し、態度を決めかねていた諸派への調略を画策。戦いは終わらず戦火が広がりそうな雰囲気です。