ついにきましたティア8放火魔DZP。世界情勢と技術革新に翻弄され、建造価格は計画当初の二倍以上に高騰。その甲斐あって主砲だけでなく機関砲もレーダーを使用した自動追尾(第二次大戦中のレーダー射撃はリアクションタイムが遅く近接防御は手動で対処が通例)が可能となり、戦後艦に相応しい性能を手にしました。もっとも当時のオランダがMk56GFCSに匹敵する火器管制装置を自前で造れたとは思えないので、実態はMk37GFCSや初期型のMk63GFCSを搭載した巡洋艦と同程度の防空能力だったんじゃないかなと思います。違ってたらすまん。

wowsbでも毎分15発発射可能な15.2cm/53Model1942(戦後になってから揚弾機を改良)と新兵器である57mm/60SAKModel1950を搭載したという史実を反映し、強力な対空火力を発揮。巡洋艦なのでフローニンゲンのように魚雷を全て躱すというのは無理なものの、敵空母が二度目の攻撃を諦めるくらいの抑止効果はあります。代わりに犠牲となる味方艦。そして敵の航空機が寄り付かないという強みを生かし、もう一つの特徴である空襲スキルで攻撃。隠蔽射撃と組み合わせると一方的に燃やせてやばいねこれ。購入前に期待した対アトランティコ戦で予想通りの活躍をしてくれました。短所はやはり巡洋艦との撃ち合いが苦手な点ですね。DPMの低さと魚雷が無いことが知れ渡っているせいで横を向きながら全力で殴ってきますので、アトランタ級以上に苦戦を強いられます。魚雷って大事だね…。無名なカナリアスの時はそんなことなかったんだけどね…。転舵性能が低いため駆逐艦狩りも得意とは言い難く、単独行動は避けた方がよさそうです。DZPうぜえと思う方は駆逐か巡洋艦を使ってみてください。空襲スキルは偵察にも使えますので、味方の攻撃が届く範囲内で島影を利用しながら前に出て防空砲台兼空襲でスポット&エンチャントファイアが理想ですかね。航空巡洋艦を使っているような気分になれます。