犬山城の戦いで偶然信清を生け捕ったことにより戦功一番認定された主人公。このため一緒に戦っていた織田家の重鎮から疎まれることになります。うーん、理不尽。信長としてもこの点を気にしていたようですが、戦功は平等に評価しないと士気が落ちますし家臣同士のいざこざよりも末端で戦う兵卒を優先したということになりますかな。正しい評価なら文句言われないし、それで嫌われるのは主人公だけだしな!ここで初登場した柴田勝家。創作でよくある狭量なキャラとして描かれております。だがしかし史実ではそんなことなかったというのは有名な話ですかね。服部党と同じく知った上でわかりやすい嫌われ役扱いしているのだと思います。登場人物が善人ばかりだと話を広げ難くなるからねうん。そして対照的な木下藤吉郎こと後の豊臣秀吉。こちらも創作でよく見る社交的な人物として描かれており仲良くすることが出来ました。秀吉に関しては史実でもコミュ力高かったんだろうなって。それでも松下家に仕えていた頃は対人関係に悩んだそうなので、いつの時代も嫌な奴はいるんですねえ。
場面がやや変わり仕事中の弟と堀尾家の人たち。行政サービスは任せっきりなようです。主人公は茶会…。まあ社長だし人付き合いは大事だけどさ…。なんだかブラック企業のように見えてしまいますけど、康晴には人事権と予算の決裁権を与えており本人も頼ってくれることを嬉しく感じていることが後に判明します。話が進むと人手不足問題も未来チートに頼ることなく解消し、作中屈指の便利キャラとして主人公を支え続けることになります。
再び主人公視点。秀吉の婚儀に出席し、かき氷とアイスクリームを祝いの品として提供します。めっちゃ目立っておりますが、南蛮由来ということで納得してもらいました。作中ではなるべく目立たずに生きるとい言いながら、あまりその気がないように見えるのは俺だけじゃないはず。
そこにやってきた信長。一通り飲食した後に何故俺を招かないのかと怒り出します。階級社会において格が離れた人物を誘うのは憚られる行為とされていますので、まあギャグシーンですね。最後に信長とこの時点では追放され浪人扱いだった前田利家がトラブルを起こしたところで幕引き。ネタバレ:信長と利家は既に和解済みなのでこの先も安心して読めます。