前話の引きでトラブルを起こした浪人の方々。織田家に敗北した斎藤家の敗残兵と、三河一向一揆で家康に反旗を翻した一揆勢とのいざこざです。一揆勢側のリーダー格である本田正信は一般的なイメージですと忠義より信条に基づき行動し、時には反乱を起こすこともあるものの、家康はそんな正信を赦し重用するという話は家康の度量と正信の信念を示すエピソードだと個人的に思うのですが、本作品では忠義も信条も無い風見鶏的な小賢しい人物として描かれております。服部党の扱いといい、作者さんは一向宗のこと嫌いなんじゃないかなって。
そんな人間とは反りが合わない斎藤家の敗残兵・日根野弘就。口論から斬り合いに発展しかけます。それを止めたのが主人公嫁。女なのに日本刀を叩き割る腕力…。未来人SUGEEE。
浪人ということで就職先を探しており、全員主人公領で働くことになりました。史実キャラが一気に増加。有名人の下で働くタイムスリップ作品は多いけど、有名人を大量雇用しちゃう作品ってなかなか無いよなあ。斎藤家の関係者からすると敵である信長の家臣の主人公に対してあまり良い感情を持ってないと思いますが、そのことについては次話で言及されますので少々お待ちください。
