冒頭で信長による北畠家解説。戦国時代に興味があるひとの間ではそこそこ有名な人でありますが、漫画で言及されることは稀な北畠家の人々。ここまで登場回数が多いのはこの作品が初めてじゃないですかね?嫌いなわけじゃないむしろ好きな部類だけれど、架空戦記なのが実に惜しい。
前話で服部党に乗せられた北畠がついに攻撃を仕掛けてきました。態度を決めかねていた神戸家と関家も渋々協力。もし主人公が伊勢国北部を武力併合していればこうはならなかったかもしれません。しかし可能な限り流血を避けたい主人公にとってその行動は不可能であり、その結果周りから舐められてしまうのは必然とも言える。人間とは愚かなものです。領地が増えたことで主人公側の戦力は増強されており、既に勝ち確が決まったような状況。一方で堀尾家以外の兵卒が加わったことで質が微妙に下がっている模様。大御所のつらいところだね。こういう連中をわからせるために権威が必要となるわけです。主人公もそのことに向き合う話が後に出てきますので、その時に新めて長文を書きたいと思います。
新地家の侍大将である主人公嫁が迎撃に出動。主人公と違い元軍人ということで人を殺すことに抵抗が無いようですねこの人。優秀な兵士は総じて発砲率が高く、逆に三流の兵士は人を殺すことに抵抗を感じてしまい撃つことを躊躇するそうです。敵が死んでくれて嬉しいと思えなきゃ一流にはなれんのですわ。そして今回は騎馬とライフル銃を組み合わせた戦法。カルラエの戦いを思わせるような一方的な展開で大勝利。未来チート無しでも4倍の歩兵に勝てちゃうのだから馬って強いよなあ。
そんな主人公嫁を見て羨むお市。信長の正妻ですらいつ死んだか記録が残らないような時代ですからねえ。女は男に従うものと教えられてきたお市にとって、主人公嫁の生き方はさぞ鮮烈でありましょう。それを聞きとある提案を行う弟くん。ここまでいい雰囲気だったんですけどね…。次話へ続きます。