20日が日曜日じゃないのに1日前倒しで発売という新しいパターン。これが働き方改革ですか。今月は2話構成。おそらく第14A号の時と同じ理由なのでしょう多分。
前話でミミナシに刺されるも無傷なヒナコ。な？死ななかったろ？ミミナシの武器はチートコード持ちにしか効かないらしい。でも他にも攻撃手段を持っているのだから、チートを封じるために刺したのであって殺す気は無かったってことになるのかな（そのせいで結果的に死ぬとしても）。紛らわしい奴め。カルラと知り合いらしくこれ以上の戦闘にはなりません。教会騎士と言っても国家運営からは離れているようで、現在は独自の判断で行動しているとのこと。かなり緩い組織のようですね聖導教会。
ミミナシとの会話の中でカルラが元魔王であることが発覚。しかも実の妹が居るそうな。二重姉妹…。これを聞いて怒り出すエイリス。マジギレとはいかないまでも、ヒナコの護衛に失敗するし、隠し事も少しづつバレるわでカルラに対する好感度はなかなか上がらんようです。
場面が変わりジュンコside。串刺しにされていたウェンディが自力で脱出し、ジュンコと合流しました。見た目が変わっているのはこれまでと別の体を使っているから。エイリスの蹴りで損壊してしまったか。実にもったいない。エイリスとの再戦を望むウェンディ。でもジュンコはそう思っていないようで…
エイリスだけでなくヒナコまで狙ったのが不味かったらしく、ジュンコに突き刺されるウェンディ。読者視点でも4巻の幕間を見るまで今でもジュンコがヒナコを内心尊敬しているなんてわからんし、ウェンディがそのことに気づくのは無理でしょうね。カワイソス。最初はもっと分かり易い性格だと思っていたジュンコ先輩が、ヒナコ並みに地雷を抱えたキャラになってきました。やはり類友…。ウェンディが死んだかどうか現時点では不明としておく。
主人公視点に戻ります。ミミナシの協力でセーブポイント化したタケルを解放することになりました。とはいえ元の体はもう存在しないので実質殺すことになります。あくまでも自分でやると言うヒナコを自己満足と評するミミナシ。だってこのために王都に多大な迷惑を掛けたのだしそりゃね。作中ではこの後ミミナシ側が反省しておりますが、俺からすると甘い想定で暴力を肯定し、上手くいかなかったら精神論を持ち出しちゃうあたりやってることが旧軍と被るんだよなあ。世の中リベラルの集合体みたいなもんだし自己満足でもいいんだけどさ、だったら社会のためにと言いながらジュンコを断じるのはやめてほしいんすよね。あのやり取りはノイズ過ぎる。はよ仲直りしろ。
その後ヒナコたちが辺境伯領へ向かう途中だったことを知り、ミミナシがある提案を行ったところで18話おわり。話数が別れているので一旦区切ります。
ここから19話目。冒頭でエイリス製簡易世界地図表記。人族と言っても統一国家ではなく、幾つか別れている模様。帝国と法国の良心に期待したいところですが、王国以上にえげつないことしてそう（偏見）。更に中世っぽい世界らしく各国の内部にも小さな独立勢力が複数存在するそうな。今回は法国領内にある異世界転生者の村に案内されました。
かつては転生者が国を率いていた時代もあったそうですけれども、現地民側が代替手段を確立しだすと徐々にアドバンテージを失い、現在では差別対象になっているようです。同じ人間だしチートが無くても互角程度の戦いは出来るはずなんすけど、絶対数の少なさはどうにもならんでしょうな。少数派はそれだけで軽く見られてしまうのです。上手く立ち回れば教会騎士になれたりジュンコのように生きていけるし、この辺は現実と同じかな。ミミナシはヒナコたちにこの村の力になってほしいと頼むも即答は避けるヒナコ。
村内で長らく本名が不明だったオタク君改めイヌカイタイシと二年振りの再会（読者基準）。ミミナシと交代で村の案内が続きます。異世界転生者の村にはジモ
ピーも暮らしており、中世っぽい世界という時代背景を考えれば標準的な庶民の暮らしと言えますでしょうか（史実基準だと舗装されたような街で暮らせる人は全体の2割未満）。話の中で自分が転生者から英雄扱いされていることを知るヒナコ。王都に囚われた転生者を解放するため戦ったことになってる感じ？めっちゃ肯定的に解釈されてんなおい。さすがにこれは否定し只のテロ行為だったと恥じます。それはそう。
タイシはヒナコの心情をよく理解しており村への協力を無理強いすることはないものの、他の村民はそう思っていません。特に村長であるイトウカズミは、チート持ちである自分たち大人が死んだ後に、今以上の迫害を受けるであろう子どもたちの未来を危惧しているようです。なので存命なうちにこの村の戦力なり地位なりを可能な限り高めようと考えるのは当然の成り行きか。地球でも市町村レベルの組織しか創れなかった民族は二等市民扱いされるってのが歴史だもんなぁ。それを聞き一度は断ったヒナコも考えが揺らぎだしました。
それはエイリスとカルラとトルガナーナも同じなようで、村の運営に関わることを後押ししだします。泣き落としはつよい。村長とミミナシの勝ちだねこりゃ。
尚悩むヒナコに対してエイリスが言った台詞がこちら。タイトル回収きたな。なんだか最終回みてぇな流れですけどまだまだ続くよ。第19話はこの辺でおしまい。次話から村ゲーでもはじまるんすかね？ただそうなるとヒナコが活躍できるビジョンが思いつかねえ。この先どうなってしまうのか今の俺には予想できませぬ。
ところでヒナコには懸賞金が掛けられました。日本円換算で億単位の額らしい。王都での事件を引き起こした張本人だし罪人扱いなのは已む無しとしても、ヒナコ自身は強盗致傷程度でそこまで重くはないはず。村長とミミナシの反応を見るに、巷ではエイリスとカルラの所業もヒナコの仕業と思われているようです。家長が責任を負えってことかな。要人暗殺と官憲殺しの部分は頭抱えてそう。死ねとまでは言われていないので一度話し合った方がいいかもね。どう釈明するつもりなのか気になります。
