青騎士第13A号・お姉さまと巨人第11話レビュー

エイリスの出番が無いというかなしみ。この作品の魅力の7割はエイリスで構成されていると僕は思います。

エイリスとウェンディの戦いが終わり、ヒナコvsジュンコパートがスタート。カルラはおまけである。既に三回負けていることで厭戦気分なジュンコとの話し合いが始まりました。今回より前の時間軸だとこうはならなかったらしい。相当イキってたんだろうなって。二回殺されても反省しなかったのはなかなか凄いぜ。8話目で殺す連呼していたヒナコも、少しは反省したであろうジュンコを見て対話に応じます。

あとはタケル入りのセーブポイントを譲渡すれば和解成立、って感じだったんですけどそれだけは断固拒否するジュンコ。きっとこのアイテムを入手するために、ウェンディと協力しながら頑張ってお金を貯めてきたのでしょう。三回死んでも守りたいものがある。この時のヒナコは交渉が下手だなーって思いました。ネゴシエーションしたい時はカードを用意しなきゃダメだぜ。

いくら理屈を捏ねたところでジュンコが納得できる対価を用意できない以上、ヒナコ側が折れるべき展開だったし実際そういう流れになりつつあったのですが、途中で地雷を踏んでしまうジュンコ。ここから一気に交渉決裂へと向かいます。何度も言うけど、自分が三回死ぬことになった原因を相手に軽口を叩ける神経はホント凄いと思うようん。

結局のところ殺し合いは避けられないようです。必然というよりも、どうあってもジュンコを悪者にしたいという意向が、うっすら見えてしまうのは残念。ヒナコもヒナコで優性思想的な考え方を持っているのかなと勘繰りたくなります。人間は善人だけ集めてもクズが生れる種族だから、断種ってあんま意味ないのよね。どうしても殺したい時は厳格な判断が求められ、現時点のジュンコが極刑に値する行いをしたのかと問われたら、答えは否です（六法全書基準）。建前を並べて殺害を正当化するより気に入らないから殺すの方が健全だと思うね俺は。本格的な戦闘は次回に持ち越し。ヒナコがどんな戦い方をするのかずっと気になっていたので、その点については楽しみにしております。