引きが主人公視点のお話なので、先にアインシュタインサイドからお伝えします。日々兵器開発に勤しむアインシュタイン。現代兵器の生産を行いたいようですが、文明レベルが低いため近代兵器止まりな様子。技術とは需要がなければ消失するものであり、その需要を支えているのは経済力ですからね。そして国全体の所得を増やす方法は21世紀になっても方程式が存在せず、大部分が経験則によって達成されてきたという難題であります。まあWW2が終わってから10年もすればスマートミサイルが飛び交うようになるので、ここまでくれば現代兵器の誕生も近いことでしょう。化学兵器と生物兵器も造ろうや。
アインシュタインが史実のイメージとかけ離れた行動をとるようになったのは、神の仕業っぽい感じ。クソ女神の臭いがしてきました。
主人公視点に戻ります。祖国の追撃から逃れ他の亡命者との合流地点に向かう主人公とロカ。そこで亡命先であるはずの黥国に襲われます。既に殺されていたチートもとい神技使いの一人サンドルさん。ロカも銃で死にかけてましたし、攻撃力は高いけど防御力は無能力者と変わらないようです。魔法使いは防御力が低いってハッキシしてんだね。
ピンチな場面で別の黥国人が現れました。どうやら亡命受け入れは総意ではないらしい。これって黥国でも戦争が終わったら捨てられる流れじゃねえかな。敵ばっかやねこの異世界。この先主人公がどんなクソムーブをしても許されるという布石でもある。
仲裁してくれた黥国人によって一段落かなと思いきや、こいつも相応の儀式なる元仲間殺しを求めてきました。蛮習ですねえ。そんなんだから衰退するのだ。私黥国人きらい!(ばあああん)。捕虜になった主人公と同期の騎士候補生であるミールの腹部を刺したところで第2話終了。この先のネタバレをさせて戴きますと、主人公はミールのことを殺していないのでご安心ください。このまま殺したとしてもロカが一番大切であることは既に示されていますので、不快感は薄いかな。もしロカとミールの出会いが逆だったらロカの腹を刺したんだと思いますようん。