エイリスが家出しました。お、おうって感じな始まり方っすね。いつまでも後輩気分が抜けないエイリスに対し、ヒナコが自力で仲間集めすることを求めるのは真っ当ではありますが、アスペっぽいところがあるんですよねエイリス。プレイヤーならまだしもマネージャー業務なんて無理無理カタツムリだぜ。これは努力や経験を積んでも一生治ることはありません。むしろ失敗の経験を積み重ねた結果、学習性無力感を引き起こし最悪引き籠りになります。エイリスが逃げ出すのは必然…。個人プレイなら有能さを発揮できますので、正しい対処法は他人との繋がりが薄い仕事へ導き、それに合わせたスキルを習得させ自信とコミュ障でも社会から必要とされる存在価値を得ることなんすけど、周りがその生き方を許さないでしょうね。寿命差の関係でヒナコは確実にエイリスより先に死ぬし、現実基準で考えると深刻な問題だなこれ。ま、そういう作品じゃないからこの先改善されていくんだろうなってのはわかるけどさ、ヒナコもアスペに対する理解をもっと深めて戴きたいなと思います(下から目線)。
そして家出先は5話目で訪れたことのあるコルネ族の村。王国領内なのに大丈夫かよと思うところですが、6巻の幕間で王国の新政権が教会に喧嘩を売っている設定が生えてきたので、そっちの決着がつくまでは気にしなくても大丈夫っぽい。4年前はエイリス側が一方的に毛嫌いしていたものの、現在は逃亡先に選ぶくらいの仲にはなったようです。アスペ成りに人付き合い頑張ってると思うよ俺は。
滞在中にコルネ族がブラックサレナに甘え過ぎなことが語られました。まあ現代日本の感覚で言えば雇用主と労働者の関係は対等なわけですし、納期さえ守ってくれればあとはどうでもよく、エイリスもそれでいいんじゃないといった具合。しかし婚姻の話まで出るとさすがに動揺します。多分これエイリスが賛成すれば成立したんでしょうけど、兄者はエイリスとの距離感をわかっており後ろ向きであることを察するとすぐ引っ込めます。依存してるのはコルネ族の方なので、断ってもこの先関係が悪化することはないのでしょう。