青騎士の発売日まで暇なので、新しい作品のレビューに挑戦してみる。先月から始まったばかりのこの作品。近代っぽい世界の知識を、中世っぽい世界に持ち込むという俺氏好みの設定。漫画版となろう版が同時進行らしく、先の展開が読めないのでちと不安ですが、作者さんが王国へ続く道の人と同じということもあり、シリアス展開とギャグ展開両方に期待したいところです。戦記物って悲惨さを前面に出されると読む気うせちゃうんすよね俺。そういうのは実話だけでいいんだ。ちなみにweb版とアプリ版で無料公開範囲が異なり、アプリ版だと最新話以外は無料で読めるので、そっちで読むことをお勧めします。

主人公は参謀畑出身の若き将星ユリウス。異性関係にだらしなく、私生活も微妙にズボラですが基本的に常識人として描かれております。王国へ続く道と異なりノクターンではなくなろう本家連載なので、エロ方面に期待してはいけない。

元帥になってからの初仕事(多分)で、レジスタンス鎮圧に赴く主人公。そこで民間人を巻き込んだ友軍の無差別攻撃を目撃してしまう。現代でこそ批判されるようになったこの攻撃方法は、50年代以前の倫理観だとそれほど悪いことだとは思われていなかったんですよね。批判する声は中世の頃からありましたが、そんなのは綺麗事で済まされてきました。敵国の民間人より自国の兵士を優先するというのは、ごく自然な考え方。人類が豊かになってくると暇を持て余した人権屋の啓蒙活動が活発になり、それに感化された将兵が増え軍事行動にまで影響が出始めた段階で、ようやく軍の偉い人も無差別攻撃を自重するようになったというのが現代の歴史です。ここの主人公は謀略と元帥パワーで合法的に処すのかなと思ったら…