24話と言いつつ内容は22話と23話の間的な話になっております。この調子で19話と20話の間も埋めて戴きたい。
開幕毒親ムーブ。ヒナコにも哀しき過去…。この環境でグレなかったのは大したものだけれど、人生観への影響は多大にあったようで、ミミナシから過去に世界樹(軌道エレベーター)を建造した男と同じ目をしていると言われました。その人物は異世界に多くの不幸をもたらしたらしく、ヒナコも似たようなことをするのではないのかと警戒されています。自衛のためとか先に仕掛けたのが悪いとか言いながら、越境攻撃や大量虐殺を正当化しちゃいそうな性格だよねって僕も思います。
現在の時間軸に戻ります(23話から見ると過去だけど)。これまでブラックサレナに好意的な異世界人の描写が多かったものの、当然ともいうべきか反感を持つ人も少なくないようです。それに付け込まれ帝国の情報部員が相当数潜入している模様。石を投げつけることは許しても利敵行為は許せずヒナコ激おこ。
これが初めてではなく、4年間でかなりの人数をヒナコ直々に処しているらしい。ここまで多いと安易に契りを結び過ぎじゃねと思えてしまうな。俺氏は敵を討ち滅ぼすより取り込む展開の方が好きなので、敵対勢力から協力者を引き出した帝国の手腕を褒めたくなります。現代法に於いてもスパイ行為の最高刑は死刑でありますが、実際に処刑するのは稀で通常は交渉カードとして使ったり免責を釣り餌にして二重スパイを持ち掛けたりする例が大半を占めます。でも偏狭なヒナコにそれは無理なんでしょうね。俺の中で大日本帝国と同じ思考をしているのではないかという疑いが強まりつつある。今更方針転換されてもおもんないのでこのまま突き進んで戴きたく存じ上げます。
最後にウェンディの回想。ヒナコに介助されて以来付き従うウェンディ。ヒナコもジュンコとのいざこざにウェンディを巻き込んでしまったことを自覚し、低姿勢が好感に繋がるという麗しいシーン。なんだけど、そもそもジュンコがウェンディを切り捨てたのはエイリスに負けた後も懲りずにヒナコを狙ったからだし、ウェンディ自身もヒナコが嫌う異世界の価値観に染まった平均的な魔族ですし、ネガティブな前情報が多くて素直に感動できねぇ。ってとこで24話おわり。この先少しづつ仲良くなって現在に繋がってくれればいいんだけどね。